華鳩*清盛 醸造元　榎酒造株式会社

平清盛が沈む太陽を扇で止めて一日の内の開削したという
伝説の「音戸の瀬戸」で知られる呉市音戸町。
広島湾の東南、呉市の南に位置する倉橋島にあり、その北側約三分の一を占めるのが音戸町です。
呉市とはわすが幅70メートルの海峡で隔てられており、赤いアーチ型の音戸大橋がシンボルです。
2013年春には第2音戸大橋が開通予定しました。

榎酒造株式会社は、この音戸の地に明治32（1899）年に創業しました。
私達も含め、音戸の町には平家の落人の子孫といわれる人達が多く住んでいて、平家びいきなので、
創業近くから「清盛」という銘柄も持っておりましたが、当時平清盛の歴史的地位が高くなかったことなどから、
「華鳩」をメインの銘柄として、「清盛」はサブの銘柄として維持してきました。

「華鳩」の酒銘は、蔵が建つ「鳩岡」の地名に由来することと、
昔の国語の教科書の最初の文章が、｢ハナ、ハト、マメ、マス、...｣だったことから、
誰でも知っている「はなはと」としたと言われています。

戦前は全国品評会で名誉賞を受賞、昭和50年代以降は全国新酒鑑評会で金賞受賞歴16回を数え、
平成13酒造年度には全国新酒鑑評会金賞をはじめ広島の蔵で初の４冠を達成。
以来、全国新酒鑑評会入賞を果たしており、高品質の酒づくりを続けています。

ロンドンで開催される世界最大の品評会International Wine Challenge、Sake部門古酒の部で
貴醸酒8年貯蔵が、2011年金賞、2017年銅賞、
2008、2010、2012、2013、2014、2015、2016、2019、2020、2021、2023、2024年トロフィー受賞。
2010年はチャンピオンに!

昭和49（1974）年酒造年度、全国で初めて「貴醸酒」を醸造した実績を持つ酒蔵でもあります。